撮影中に前半から泣いた話。〜ハンドボール女子日本リーグ〜

専属フォトグラファーとして試合を撮影、2連戦に帯同して感じたこと

撮影中に前半から泣いた話。〜ハンドボール女子日本リーグ〜

Posted by MarksLee at 12:10 日時 2016/02/09

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ハンドボール女子日本リーグ第10週2日目。飛騨高山ビッグアリーナで行われた第7戦、三重バイオレットアイリス対飛騨高山ブラックブルズの一戦。

カメラを構えるボクは(プロとして恥ずかしい話ではあるが)試合が始まって15分足らず、前半から目を潤ませていた。そのファインダー越しには決定的な場面でシュートを止めまくる、背番号16、ゴールキーパー花村選手の姿があった。

花村選手にもっていた印象は「控えめ」

GK花村選手は控えめでおとなしく、物静か。カメラを向けてもいつも控えめなリアクション。そんな印象を持っていた。

昨年秋ごろからチームと深く関わるようになり、写真と動画を撮っている。始めの頃は撮られることに慣れていない選手も多く、一部の選手を除いて照れながら映る選手が多かった。流石に3ヶ月経った今はみんな慣れてきて、カメラに向かっていろんな表情を見せてくれるようになった。そんな中でも花村選手は控えめ。照れがあるというより、その控えめなところが素の姿なんだと思う。

試合前のミーティングでの出来事

第7戦、ブラックブルズ戦が始まる前のロッカーでミーティングが始まった。前日の敗戦を引きずることなく、選手全員がこれから始まる戦いの準備ができていた。準備万端。

そのミーティングで櫛田監督が「試合に臨む感情」という言葉を必ず口にする。どんな感情で戦うのか、プレーするのか。全員準備ができている上で、チームとしてどんなモチベーションで戦うのかという「指針」を示すといったところだろうか。本人は気づいていなくても前日の負け方が心の何処かにひっかかっている選手がいる可能性もある。そこであらためて意思統一をする大切な儀式でもある。この瞬間がとても好きだ。ありがたいことに「三重バイオレットアイリス専属」の名の下、この瞬間にも立ち会わせてもらっている。

前置きが長くなったが、このミーティングで櫛田監督がGK花村選手の名前を挙げた。それは「前日の試合を踏まえてクリアリングがうまく出来ていて、フラットな良い状態が作れている」という理由だった。

「クリアリング」というのは試合が終わってから、プレーやその時の心理状態を振り返って自己分析し、文字通り「クリア」にすることで課題解決、目標達成するための準備をすることである。三重バイオレットアイリスでは試合後にクリアリングシートというのを選手全員が書いていて、それを監督はもちろん、選手全員で共有している。会話だけのコミュニケーションではなく「文字で伝え・共有する」という作業だ。ヘトヘトに疲れたあとにこれを書くことは大変な作業だと思うが、これがチームのモチベーションづくりにとても重要な要素となっている。

スーパーセーブ連発!

花村選手には非常に失礼な話だが試合前のミーティングで、控えめでおとなしいイメージの花村選手の名前が挙がったことに少し驚いた。しかし、普段は言葉数が少ない印象の花村選手ではあるが、クリアリングシートで考えや感情を文字にし、それを共有することで全員が花村選手の思いや考えを知っている。

そのクリアリング作業によってフラットな良い状態が作れていたのが花村選手だった。専属とはいえさすがにクリアリングシートまでは読んでいないが、花村選手のあのいつも控えめなテンションは「大人しくて控えめ」ということではなく「冷静でフラット」なんだということがわかった。

勝手に地味キャラの印象を持っていたことは次に会ったら謝ろうと思うm(_ _)m

そしてその良い状態を作れていた花村選手は実際に試合で前半から素晴らしいセーブを連発し、後半もスーパーセーブを連発、挙句の果てに試合終了間際の7mスローの場面でも見事なセーブを見せ、その瞬間試合終了のブザーが鳴り、三重バイオレットアイリスは待望の今季2勝目をあげたのだった。

そんな理由で、いつも冷静な花村選手が自信に満ち溢れた表情でコートに立ち、素晴らしいプレーを見せる姿をファインダー越しに見て、ボクは前半から目を潤ませてしまったのだった。

チーム全員で勝ち取った2勝目。

冷静沈着な花村選手の大活躍もあり、決めるべきところで決めるべき選手がバシバシ決めた三重バイオレットアイリス。コートに立っている選手だけでなく、怪我で離脱中の選手もマネージャーもトレーナーもそれぞれが自分の役割を全うし、全員の力で掴んだ貴重なリーグ2勝目。

先日インタビューさせてもらった、スーパーGT2年連続チャンピオンのレーシングドライバー、松田次生選手が言っていた言葉を思い出した。

「マシンが速ければ勝てるというわけではない。ドライバーだけでなく、メカニック、マネージャー、チーム監督、チームの中の誰か一人でも『勝てないんじゃないか?』と思っていたら絶対に勝てない。全員が勝ちに向かって気持ちを一つにできた時、勝利を手にすることができる。」

気持ちをひとつに、広島へ!

そして今季のリーグは試合数が少ないため、もう折り返し地点を過ぎた。残り5試合。プレーオフ出場権つかむために、そしてプレーオフで優勝するために、負けられない戦いが続く。そして中3日で11日に広島メイプルレッズ戦を迎える。前回の対戦では惜しくも敗れてしまったが、今回はもっといい戦いを見せてくれるはずだ。

そしてボクはチームと気持ちをひとつにして今週はアウェーの地、広島へ帯同する。合言葉は「Super Violet Soul!!」

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